見渡す限り、青、青、青。永遠に続く鏡面に反射する、どこまでも青い空。白い雲がふわふわとたゆたい、太陽は白く頭上に輝いている。不思議と熱は感じない。まるで、記憶の中の1ページのような、暖かな光が降り、やわらかい風が頬を撫ぜる。
ここは、あおいせかい。いくつもの世界が描かれるキャンバス、留められるコルクボード、あるいは黒板、スケッチブック、基礎。世界のすべてがあって、青い空の他に何もない場所。
心は風に吹かれて導かれ、日が暮れゆくたそがれへと流れる。物語の色は洗い落とされ、ただ青だけが残る世界。目もくらむような青。魂が吸われるような青。
「ようこそ、あおいせかいへ。」
発端は2009年6月、当時のゆうがおが見た夢から膨らみ大きくなった一続きの物語です。大きく三階層に分かれており、それぞれの階層で物語が紡がれ、縦に横に糸が絡み合っています。
あおいせかいは楽曲・小説(短編集)・一部イラストレーションなどの複数メディアによって表現されています。
AR2,AR3(第二・三階層)
「風と奇跡の物語」
風の奇跡(神)が信仰される地、テルルスにて起こる物語たち。暦はAT(アンノテルシア:テルルス紀元)を使う。テルルスには人類と緑髪緑目の風の民という奇跡の子孫が存在し、奇跡の子どもたちとその周りの人々はそれぞれの時代の転換点に立つことになる。
・MAGIC-竪琴と舟-(仮)[MG] ある日、目を覚ましたカナタが迷い込んだのは真っ赤に色づいた森。魔法が存在し箒が空を飛ぶような世界で、ハツラツな少女・イロハや柔和で聡明なお兄さん・モミジの助けを借りながら、カナタは元の場所に帰るために北の大地へと空を翔ぶ舟を探しに行く。テルルスの始まりの物語。